矯正のイメージはやはり目立ってしまう矯正装置ではないでしょうか。矯正を躊躇される一番の原因だと思います。ですが、昨今目立たない矯正装置が沢山出てきています。各種メリットデメリットがありますが、患者様に最適な方法で矯正治療を受けられてはいかがでしょうか?矯正治療における一般的な治療期間は約24~30か月、通院回数は約24~30回となっております。
金属ブラケット
治療費 ¥1,064,800(税込)
メリット :しっかりと固定できるため、希望する方向に動かすのが自由にできる。適応症例が広い。
デメリット :装置が金属なため、とても目立つ
審美ブラケット(クリスタライン)
治療費 ¥1,210,000(税込)
メリット: ブラケットやワイヤーが白や透明なため目立たず、金属ブラケットと同様、様々な症例に対応できる
デメリット: 金属ブラケットよりも高額である。
製品名 :マルチブラケット装置(クリスタルライン)
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
治療費 ¥1,210,000(税込)
メリット :装置は目立たず、取り外し可能なため、お口の清掃性が高い。
デメリット: 適用範囲が狭い。複雑な症例には対応できない。装着を怠ると、シュミレーション通りに矯正が行えない。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のご選択の際の注意点
①マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けてない未承認医薬品です。
②マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。
③国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
④マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1997年FDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
⑤マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法対象外の矯正装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
リンガルブラケット矯正装置(クリッピーL)
- 治療費
- ¥1,609,300(税込)
- メリット
- 目立たなく、ほぼ表側矯正と同様の効果が得られる。適用症例も広い。
- デメリット
- 他の矯正方法よりも高い。
矯正治療のリスク・副作用
2018年に改正された厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、自費診療に係るリスクや副作用をくわしく情報提供することが求められています。矯正治療には以下の一般的リスク・副作用があることをご理解ください。
① 矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。
一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性が
あります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療に
は患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨き
にくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。
したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ
歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることが
あります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることが
あります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)
の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物
(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性が
あります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや
咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。
また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。